映画『先祖になる』

画像:映画『先祖になる』のワンシーン

映画「先祖になる」は、2011年の震災後、「先祖から継いだこの地から動かない」と避難所にも仮説住宅にも移らずに半壊した家に住み続け、ついには自宅を新築した直志さんの一年半を追ったドキュメンタリー。監督は、中国残留日本兵の悲劇を描いた「蟻の兵隊」が記憶に残る池谷薫。

復興とは、国や自治体にしてもらうのではなく、自らするもの。ご先祖さまから受け継いだ土地は守るもの。そのために出来る精一杯をすることは「当たり前のこと」という直志さんの、この土地への揺るがぬ情と誇り、困難に屈せず歩み続ける姿が、美しい映像とともに、情感豊かに伝わってくる。複雑な構造の現代社会の中にあっても、生きる/生かされるということのシンプルな本質は変わらないのだと教わるようで、深いところで感動が広る作品となっている。

2012年12月に公開され、全国でロードショー公開された後も、各地で自主上映会が催されている。最新上映情報はFaceBookで確認できる。