Interview #06
 
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Q. これからの「菅久」はどんなお菓子を出して行くの?

― これから、どうやってお客さんを開拓していく?

菅野:そうですね。これからも「ちょっと甘いんじゃない?」とか「もうちょっと甘さ足したほうがいいんじゃない?」と言ってくれるような高田のお得意さんを大切に、商品を提供していきたいです。でも根底にあるのは、震災前も震災後も変わらず、これから買いに来てくれるお客さんのことは、ずっと大事にしていきたいなと思います。その人たちを裏切ってしまったら終わりでしょうね。

写真:菅野さん

― コアなお客さんは大事。コアなファンが、一番厳しいことも言ってくれるし。

菅野:そうなんです。心配なのは、2年も待ってくれているお客さんは、イメージを膨らませて3倍ぐらいおいしいものを期待しているんじゃないかということ。だから自分としては、もっとおいしいものを最初から出さないと、厳しいだろうなという焦りはあります。

残念なことに、配合とかレシピとか、流しちゃっているので。今回は、スタートと同時にお客さんが頼りです。「こうじゃなかったな」とか、「大体こんな感じだな」とか言ってほしい。菅久の味をちゃんと取り戻すまでのあいだ。急いで取り戻しますので。

レシピは流れちゃったけれど、私も、厨房に立てばいろいろ思い出すと思います。立ってしまえば思い出してくるはずで。

写真:厨房に立つ菅野さん

― 大丈夫、記憶はよみがえるからね。

菅野:そうですね。体動かさないと。机の上で書いても実感が何もなくて。

― 和菓子はいつ再開するのかな。

菅野:正直なところ、当面は和菓子をやるつもりはないんです。今は中途半端なことはしないで、洋菓子に集中したい。でも、基本は高田のお客さんのニーズに応えるお菓子を提供していきたいので、そのうち、和洋にこだわらず「これが菅久のお菓子だ」って思ってもらえるようなものを出して行きたいですね。

― じゃ、生チョコは?

菅野:はい、いつか生チョコはつくりますね。

― こないだ食べたドンペリが3.5%入った生チョコ、凄く美味しかったな。

写真:池内さん

菅野:チョコレートは水分を嫌うので、それだけお酒が入るのって難しいはずですけどね。

― 当たり前すぎるくらい、シンプルだけど美味しかったんだよ。
(制作チーム註:しばし「男2人の熱い菓子談義」が続くので省略)

― それで、新商品も考えている?

菅野:もちろんです。まだ内緒ですけど、おれの中でのイメージもあるし、協力して下さる方もいて、例えば帝国ホテルのシェフが「レシピ何でも出すから」といって教えてくれたりしています。ただ、高田では東京のような値段では売れないので、買いやすい値段で提供できるように工夫が必要です。高くなくても美味しい、質の良いお菓子のレシピを、なんとか模索していきたいですね。

そして、やっぱり一番つくりたいのは、誕生日のデコレーションケーキなんです。我々お菓子屋さんにとっては毎日の話ですけど、その買ってくれる子どもとかお客さんにとっては、特別な1日なわけですよね。1年にたった1回だけで。

― うん。子どもが待ってくれているのは嬉しいよね。 あ、僕46年食べ続けている東京のケーキがあるんだけど、ケーキって味が変わって行くでしょう? 最近どんどん作り方が粗末になっているのがわかるんだよね。そういうのは嫌だな。

菅野:はい、高田に住む人たちのための、お祝いや幸せの時間に似合う、リーズナブルで美味しいお菓子を、大事に、丁寧に作っていきたいと思います。*未来商店街にオープンするお店に来て下さい。

― はい、もちろん。

写真:菅野さんと池内さん

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インフォメーション

菅久菓子店 -Patisserie KanKyu-

陸前高田市竹駒町滝の里3-1

菅久菓子店 Facebookページ

電話番号:0192-55-3721
営業時間:平日 10:00~18:00 不定休

写真:菅久菓子店

 

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