池内 計司(いけうち けいし)

池内タオル株式会社 代表取締役社長

1949年、愛媛県今治市生まれ。'71年一橋大学商学部を卒業、松下電器産業(現パナソニック)に入社。

'83年池内タオルに入社し、第2代代表取締役社長に就任。それまでの池内タオルはOEM事業を中心としていたが、作り手の思いを直接消費者へ届けなければ、という思いから、'99年、安心・安全にこだわり抜いたファクトリーブランド「ikt」を立ち上げる。「ikt」は100%オーガニックコットンで作られ、製造過程で使われる電力は100%風力発電によるもの。「風で織るタオル」と呼ばれる「ikt」のタオルはその高い品質と先端的な取組みが国内外で高く評価され、注目を集めた。

ところが、2003年、当時の売上げの7割以上を依存していた取引先が倒産。そのあおりを受けた池内タオルの負債総額は10億を超え、民事再生を申請することに。だがこのことを機に、池内さんは池内タオルの未来を自社ブランド「ikt」に懸けると決め、全力を注ぐ。

倒産の危機にあったとき、「『何枚買えば助かるのでしょうか』というメールに助けられた」と池内さんが語るように、「風で織るタオル」のコンセプトは消費者に届いていた。「母親が自分の身体よりも大切にする赤ちゃんに安全なタオルを贈りたい」という、その揺るぎない想いとこだわり抜いた高い品質は確実にファンを増やし、「風で織るタオル」は数々の賞を受賞、やがて池内タオルは「奇跡の復活」を遂げ、2007年に民事再生手続きを終了する。

2012年に発表された「コットンヌーボー」という新たなプロジェクトが話題を呼んでいる。2013年米エミー賞受賞者に送られる世界の名品を集めたギフトの中の1品にも選ばれた。

笑顔が素敵な池内さんは、震災後、陸前高田に何度も通い、惜しみない復興支援を行ってきた。親しみやすく自然なトーンで話す池内さんは、日本のみならず世界に注目される「凄い人」なのに、それを感じさせない凄い人である。

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