Interview #10
 
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Q. 5年後の高田を一緒につくっていけるのは、「気合と根性」のある人?

―5年後に戻ってきたとき、陸前高田がどんなふうになっていたらいいと思いますか。

鈴木:とにかく、まずは住む場所があって、仕事があって、雇用が生まれていればいいなと思います。簡単すぎます?

写真:鈴木さん

―いやいや。それ全部だなと思いながら。5年間というと、ちょうど住宅が整備され始め……それはもうちょっと先か。

鈴木:それ、市役所にも言っているんですけど、計画にちゃんと日付を付けてほしいんです。この日までにはこれをする、この日までにはこれをすると。いつまでに防潮堤をつくります、いつまでに復興祈念公園をつくります、いつまでにJRを走らせますと、ちゃんと日付を付けてほしいわけです。そこがまず一番かな。はっきりしてほしい。

―あと1つ。自分がここを離れている間、高田にどんな人たちに来ていてほしいですか。

鈴木:例えばIターンで来る人たちって、この街の全てをプラスに変えよう思って来る人が結構多いんですけど、来たって何もねぇぞって。
高田が保守的すぎると思うところはあるけれど、必ずしも新しいやり方がすべてだとは限らない。新しく来る人たちに「こう変えたほうが絶対にいいから」と言う人がいるけど、「変えたほうが絶対にいい」なんて、絶対にないんです。もともと昔からこっちでやられてきた方法だって、良くないけど駄目じゃないんです。生産者の頑固なものづくりの姿勢だとか、活かすべきところはある。そこに、新しく来る人たちとの考えを融合させればいいわけで。

―アイディアを持ち込むんじゃなくて、一緒に作っていけるような人たちに来てほしい?

鈴木: うん、そうです。それと、ビジネスの先生方が来てくれて「あ、スゲエな。いいな」と思うような成功談を聞くのは面白いけど、それなら呑み会でもいい。「こういう商売なら、こういうモデルを一緒につくってみましょう」とか「あなたはこういうやり方でまずやってみましょう」と、具体的な仕事のモデルを一緒に考えてみて欲しいんです。そうしたら、ここの事業者さんたちのクオリティは断然上がると思います。

―成功談は面白いけれど、同じ旅をするわけじゃないもんね。

写真:西村さんと鈴木さんのツーショット。陸前高田物産センターの前で

鈴木:そうです、そうです。ちょっとスパルタでもいいから、一緒につくっていって欲しい。

―さっき、「来たって何もねぇぞ」って言いましたね。

鈴木:いや、希望を持ってきてくれた方たちが、1年2年と経って、今は結構帰る時期で。永住するぞ、と言って来ていた人たちが結構帰っていくんですね。いい事ばかりではないだろうと、覚悟して来てくれていたと思うんですけど…。

―物産センターに種坂さんが入りましたよね。彼女は震災後に愛知から来てまだ残っている。

鈴木: *種やんがこの街にフィットしているのは良いケースですが、彼女は高田の人が持っていない技術をいっぱい持っているんです。デザインに関してもそうですが、SNSというんですか、フェイスブックだとかそいうのにも長けていて。まだ若いから高田をこうしたいという想いが強い。そして、やる気と根性があります。
人を動かすには、それなりの努力と力がないと、ついてこないですからね。外から来る人だったら特に。「なんや、若者が」ってなりがちだから、それを跳ね返すぐらいの気合と根性がないと駄目なんです。

―気合と根性。頭がいいとか、こんなことを知っているとかじゃなくて。

鈴木:うん、ほんとに根気強くやることが大事。人を振り向かせないと商売にならないですから。

写真:鈴木さんと西村さん

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インフォメーション

陸前高田物産センター

岩手県陸前高田市高田町字大石沖3-8

陸前高田物産センター

電話番号:0192-54-3950
営業時間:毎日9:00〜18:00
ネットショップもご利用いただけます!

 

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